京都旅行は空き時間もムダにしない 歩いて行ける駅近の世界遺産ふたつ ~西本願寺編~

京都旅行は空き時間もムダにしない 歩いて行ける駅近の世界遺産ふたつ ~西本願寺編~

冨岡 ちづこ

21.11.27

冨岡 ちづこ

京都駅近くで気軽に訪れることが出来る世界遺産をご紹介しています。

じつはお宝だらけの超穴場、西本願寺

さて、もうひとつの世界遺産は京都駅の北側、京都タワーがあるほうの烏丸口から歩いて15分ほどの西本願寺です。駅を出たら塩小路通を左方向へまっすぐ、堀川通まで来たら右へ曲がり進んで行くと左手に興正寺というお寺が見え、そのおとなりに西本願寺があります。こちらも京都駅から2回曲がれば到着します。

ときどき海外の方から「あなたの宗教はなんですか?」と聞かれることがあります。「無宗教です」となんとなく答える日本人は少なくないと思いますが、文字通りに受けとられるとちょっとびっくりする海外の方もいらっしゃいます。
これは少しニュアンスが違って、「特別に信仰している宗教はない」という意図であることが多いのではないでしょうか。お寺にお墓参りをして、神社に初詣をして、クリスマスパーティーをする日本人は多いですよね。

異なる宗教の習慣や行事が生活の中に混ざり込んでいるのが日本の宗教観のユニークな部分だと言えます。
そしてこの日本人独特の宗教観をわかりやすく海外の方に伝えるのがまた難しいところです。

私も観光以外の目的で神社仏閣を訪れることがほとんどないのですが、実家の法事は浄土真宗本願寺派のお寺さんにお願いしているので本山は西本願寺となります。

そして離婚しなければ、将来は浄土宗総本山の知恩院のお墓に入ることになります。
あぁ、ややこしい。

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そんな私も人生2度目の西本願寺訪問。通称 "お西さん" です。
御影堂門から入ると大きな銀杏の木があります。四方八方に広がる枝葉がまるで根っこのように見えることから「逆さ銀杏」と呼ばれています。
樹齢400年のこの木は、江戸時代、火事の炎が西本願寺に迫ってきたときに自ら水を吹いて消し、お寺を守ったと伝えられています。

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そして左に御影堂、右に阿弥陀堂。この2つのお堂は渡り廊下で結ばれています。
2022年3月まで阿弥陀堂は修復中で、お堂の中に入ることはできますが、ご本尊の阿弥陀如来は御影堂に移され、親鸞聖人と並んで安置されています。
御影堂は1636年に再建された建物で、1,200〜1,300人が一度にお参りできる広さです。

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渡り廊下を通って阿弥陀堂に行ってみましょう。廊下が上り勾配になっていることに気づくと思います。本来は阿弥陀堂に安置されている阿弥陀如来のお足元に、親鸞の目線の高さが合うように造られています。

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そしてこの廊下の床板が注目ポイントです。
長い年月のあいだに傷んでくる床板を補修するために埋め木がされているのですが、大工さんの遊び心でいろいろな形にくり抜かれているのです。

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こちらは何に見えますか?
参拝者の心を和ませてくれるカワイイ埋め木のなかには、初夢に見ると縁起が良いとされる3つのモチーフ、富士山、鷹、なすびも隠れています。ぜひ見つけて、運気アップの旅にしてくださいね。
ヒントは、阿弥陀堂の右寄りにあります。

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そのほかお西さんには、金閣寺・銀閣寺とともに「三閣」と称される飛雲閣、見惚れているうちに日が暮れるという唐門、八方睨みの猫ちゃんなど、見どころいっぱいです。

現在は休止中ですが、お坊さんがガイドしてくださる『お西さんを知ろう!』という30分の無料ツアーも毎日開催されているので、いつか参加してみるのも思い出になるでしょう。

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ちなみにこちらは御影堂門から出て正面通をすすむと見えてくる明治建築のレトロビル、本願寺伝道院です。京都の道は格子状なので、この道を通っても京都駅に戻れます。

さて、待ち時間に訪れるには贅沢すぎるほどの二つの世界遺産ですが、何度でも立ち寄れるアクセスと気軽さが魅力です。

ただ、太陽も風も遮るものが少ない京都駅周辺の歩行は、夏の日差しの強い時や底冷えする冬の折はとても過酷に感じます。あまり体力に自信のない方はバスやタクシーを使いましょう。

京都に旅行に来られる際は是非お気に入りのお寺を見つけて訪れてみてください。今回ご紹介した東寺やお西さんも含めてたくさんの個性的なお寺があります。

お寺に到着したらまずはご本尊に手を合わせてお参りをしましょう。
私もお寺にやってくると、ご先祖さまへの感謝と世界平和を祈ります。

そしてお庭や建物の写真をたくさん撮って京都を心ゆくまで堪能しましょう。
皆さまの旅が素敵な思い出となりますように。

西本願寺

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